2014年9月30日火曜日

Trip to Kanazawa - 金沢旅行

I went on a trip to Kanazawa for 3 days and 2 nights.

八月の最終末、滑り込みセーフ!で出掛けてきたのは、金沢21世紀美術館で開催された、アルゼンチンのアーティスト、レアンドロ・エルリッヒの個展「ありきたりの…?」でした。
かれこれ6年前になるでしょうか、彼の"sidewalk"を見て以来、ずっと大好きな作家さんです。工夫を凝らした奥深い作品の数々は、頭でっかちではなく、何処かロマンティック。夢の世界にいるような、不思議な感覚を覚えます。
彼の作品は立体作品とあって、東京では過去に2作品しか体感することができずにいました。
今回の個展はとても楽しみなものとなりつつも…思ったより遠かった東京⇔金沢の距離。
今回は断念するしかないかな…とほとんど諦めつつも、せっかくなら美術館だけでなしに、石川県を満喫したいなー!と、いろいろ予定を組み立ててみました。

当初予定していた、海岸エリアまでは足を伸ばすことはできませんでしたが、宿が取れた先からとんとん拍子に上手くことが運び、金沢市内で2泊3日を過ごすことに。
小さな街に盛り沢山のイベント…星のように散らばる美術館の数々…と、なんとも目が回りそうになりつつも、地元の方達と会話を交わすにつれ、自分らしい楽しみ方ができ、その土地を離れる際には、長期間何処かの街に滞在した時のように、名残惜しささえ感じられました。そんな気持ちにさせてもらえる出会いは、年々貴重なものとなっていたので、是非、また行きたい街のひとつになりました。

宿泊は、駅近くのホテルよりも情緒溢れる茶屋街へ。

来年、新幹線が通ることでなくなってしまう特急はくたかは、田圃〜山〜川〜海と景色も豊か。さすが三県跨いでいます!

東茶屋街裏山の早朝散歩〜川沿いにある德田秋聲記念館のコース、しっとり気分になれて好きでした。地元の方達とお話しすると、「え、そこも行ったの!」と喜んでいただけたのは、大野港。大きな蔵の手入れのされ方や、植物の育てられ方に心惹かれ覗いてみると、そこは素敵な醬油蔵でした。そこでいただいた珈琲も、近頃珍しくなったドリップされたもので、嬉しかったです。デザートにアクセントとして使われたお醤油も、美味しかったな〜

直源醤油

cafe



今回、東茶屋街の夜景が撮りたいこともあって、久々にフィルムで写真を撮ってきました。どんな風に仕上がったか楽しみなようで、恐ろしいような?フィルムが足りなくなって駆け込んだカメラ屋さんもとても親切で…。私の腕前はともかく、廃れつつある文化を守ろうとしている方々とお話しすると、やっぱり楽しい!と実感。
また、ご高齢の方とお話しすると、自然とその土地の歴史が見えてきたり…
背景が見えるのとそうでないのとでは、やはり面白みも変わります。一人のおじいさんとお話しさせていただいたことから、良いお店や人と繋がって、短い時間ながらに充実した旅行になりました。


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✴︎ちなみに、レアンドロの個展が10/5日曜日まで、代官山で開かれています。
規模も作品も金沢の個展のミニチュア版かな?よりパーソナルなものだそうです。
彼の展示は、いつでもギリギリで気が付くので、今秋も大慌てで出掛けるはめになりましたが、見に行けてよかった〜。笑

ART FRONT GARRELY