月の季節
”なつの よるは
くさの うえに ひろがる
すずしい かげ
えだを たれる 大きな 木
月は わたる
かぜに のって”
(月夜のこどもたち より)
だんだんと、月の美しい季節となってきました。
夏生まれにも関わらず、子供の頃の私は、さんさんと照る太陽よりも
しっとりと照る月を好み、ぼんやりと暗がりの空を楽しんでいたよう
に思います。
子供にとっての夜更かしとは、とても特別で、わくわくするもの。
母を困らせながらも、夜のドライブが大好きで、大人達の話に耳を澄
ませるのも、楽しみのひとつでした。
夜がお友達だった幼少時を思い返し、特別好きだった絵本を2冊。
『Cabbage Moon』
Text by Jan wahl/Illustrated by Adrienne Adams
ポッカリ空に浮かぶキャベツの月。
ある日泥棒に盗まれた月を、お姫さまは愛犬と共に追う。
月は塩胡椒で食べられそうになったりと、割とシュールで大人っぽいお話です。
一番大切にしてきた絵本。
『The Moon Jumpers』
Text by Janice May Udry/Illustrated by Maurice Sendak
月夜のこどもたち 岸田衿子/訳
月夜の晩に、両親の目を盗んだ4人の兄弟は、庭へ繰り出します。子供の目線で描かれる闇の世界は、とても美しい。
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2006年9月、SNS上のわたしの日記から。