2012年9月11日火曜日



月の季節





”なつの よるは
 くさの うえに ひろがる
 すずしい かげ
 えだを たれる 大きな 木
 月は わたる
 かぜに のって”
月夜のこどもたち より)


 だんだんと、月の美しい季節となってきました。 
夏生まれにも関わらず、子供の頃の私は、さんさんと照る太陽よりも 
しっとりと照る月を好み、ぼんやりと暗がりの空を楽しんでいたよう 
に思います。 
子供にとっての夜更かしとは、とても特別で、わくわくするもの。 
母を困らせながらも、夜のドライブが大好きで、大人達の話に耳を澄 
ませるのも、楽しみのひとつでした。 


 夜がお友達だった幼少時を思い返し、特別好きだった絵本を2冊。 


Cabbage Moon 
Text by Jan wahl/Illustrated by Adrienne Adams 

ポッカリ空に浮かぶキャベツの月。 
ある日泥棒に盗まれた月を、お姫さまは愛犬と共に追う。 
月は塩胡椒で食べられそうになったりと、割とシュールで大人っぽいお話です。 
一番大切にしてきた絵本。 


The Moon Jumpers 
Text by Janice May Udry/Illustrated by Maurice Sendak 

月夜のこどもたち 岸田衿子/訳

月夜の晩に、両親の目を盗んだ4人の兄弟は、庭へ繰り出します。子供の目線で描かれる闇の世界は、とても美しい。 


--------------------

2006年9月、SNS上のわたしの日記から。